夏の風物詩「花火大会」関係者から相次ぐ嘆き節…クマ対策だけじゃない、開催が危ぶまれる深刻運営事情
■警備費用は2倍以上に。テント、簡易トイレなどのレンタル費用も上昇
昨年、岐阜県高山市で開催された花火大会では、爆竹を鳴らしたり音楽を掛けたりしてクマ対策を行った。同じく昨年、栃木県の奥日光で予定されていた湯元温泉花火大会は、クマの目撃情報で中止となった。一方では、別のコスト上昇要因もある。兵庫県某市の公務員Tさん(20代/女性)はこう話す。
「ウチの市では夏祭りのメインイベントとして花火を打ち上げますが、警備費用がとんでもなく上がっているんです。同じ日に近隣自治体でも花火大会が開催されるため、警備員を募集しても人が集まらず、警備予算はコロナ前から2倍以上に跳ね上がりました。兵庫県では2001年に明石市の花火で群衆事故が発生し、11人が死亡する事故が発生したこともあり、警備体制への念の入れようは並々ならぬものがありますが、予算にも限界はあります。
担当者は、あらゆるものの値段が上がっていると話しています。まず、運営費の多くを占める花火代は、花火玉に使う火薬や紙、輸送費の上昇を受け、コロナ前より3割ほど上昇したそうです。さらに、立入禁止区域を示すフェンスや観客を誘導するためのカラーコーン、ポール、テント、ゴミ箱、発電機、照明設備、無線機器、簡易トイレなど、必要な備品は枚挙にいとまがなく、これらのレンタル代も相当に高くなったと聞きました。
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