著者のコラム一覧
大竹聡ライター

1963年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年には仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊した。主な著書に「酒呑まれ」「ずぶ六の四季」「レモンサワー」「五〇年酒場へ行こう」「最高の日本酒」「多摩川飲み下り」「酒場とコロナ」など。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。月刊誌「あまから手帖」にて関西のバーについてのエッセイ「クロージング・タイム」を、マネーポストWEBにて「大竹聡の昼酒御免!」を連載中。最新刊は「酒好きの記」(集英社新書)

(44)戸隠の蕎麦打ち旅

公開日: 更新日:

 高原でも有名な1軒の蕎麦屋を訪れた。ご主人が薦めてくれた「閑雲野鶴」という佐久の地酒と天ぷらを味わう。酒はほかにも2種類くらい試したが、飲む間、期待に胸を膨らませるのは、やはり、蕎麦だ。蕎麦前と俗に言う。蕎麦をたぐる前に、適度なつまみで飲むこと、である。しかし私は、冷たい蕎麦であれ、温かい蕎麦であれ、蕎麦の時間になってからも、まるで蕎麦を酒肴とするようにして飲むのが好きなのだ。

 蕎麦の香りと日本酒の香りは、実によく合う。蕎麦つゆも、温かい蕎麦の汁も、それだけを舐めたり啜ったりするだけで、立派な酒のつまみになる。

 待ちに待った蕎麦は、素朴だが洗練された印象で、噛むと後から香りが立ち上ってきた。

 東京からなら日帰りも十分に可能だが、できれば1泊したいところだ。冬場を除けばバスの便もある。うまい蕎麦を喰い、うまい酒を飲む旅は、自分自身のための慰安旅行だ。

【連載】大竹聡 大酒の一滴

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  3. 3

    ラブホで愛人と休憩中にバスローブ姿でリモート報道対応 秋田県幹部職員のウソと大甘処分のワケ

  4. 4

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  5. 5

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  1. 6

    日本ハム新庄監督に「自分に甘く他人に厳しい」の特大ブーメラン! “お気持ち表明”も非難轟々

  2. 7

    働かない高市首相がお盆休み満喫…4日間「終日公邸」おこもり、いよいよ剥がれる“鉄の女”のメッキ

  3. 8

    高市首相がノー天気「物価高対策」X投稿で“赤っ恥” GDP3期プラスでも個人消費「低迷」の深刻度

  4. 9

    バツ印「日の丸」に批判殺到でも逮捕できない? 廃止一択“無理筋立法”国旗損壊罪法の限界露呈

  5. 10

    代表復帰の八村塁に過度な期待は禁物か “国際大会に弱いフィジカル”でパフォーマンス振るわず