“体罰禁止”改正法成立も罰則なし…虐待親を抑止できるのか

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 だが、裏を返せば、子どもをこぶしで殴ることを「しつけ」と考える大人が1割もいるのだ。そう考えると怖くなる。

「法改正と啓発によって体罰容認派が減ることははっきりしています。世界に先駆け、1979年に、子どもに対するあらゆる体罰を法律で禁止したスウェーデンでは、それまで6割近くいた容認派が、2000年代に1割ほどまで減少したといいます。ただ、根絶するのは難しい。あれこれ手を尽くすことで“消極的容認派”の意識は変えられても、1割の“確信犯”は残ってしまうとも言えます」(児相関係者)

 今回の法改正のきっかけにもなった昨年3月の東京・目黒5歳女児死亡事件や、今年1月の千葉10歳女児死亡事件。「しつけ」と称した体罰禁止を明文化したからといって、平然と子どもを虐待する親に、それが通じるとは考えにくい。


「地方に行けば、子どもに体罰は当然という荒っぽい地域もまだある。一方、都市部では他人の子育てには無関心だったりする。一連の児童虐待事件のように、虐待死寸前までいって初めて周囲が気づく、なんてケースは少なくありません。そもそも法改正したことすら知らない、意識の低い親だっている。犠牲になるのは、往々にしてそうした親の子どもたち。即親権停止、刑事罰というぐらい厳しい態度で臨まない限り、児童虐待はなくならないように思いますね」(田代篤氏)

 もっともだ。

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