多様性に富んだまちづくりと喫煙規制(上)川崎市で進められている1200公園原則禁煙化の動き

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 当初の市の予定では、昨年12月の市議会に上程して令和7年4月からの実施を目指していたが、11月22日のまちづくり委員会で議論が白熱し、議会への提出が遅れたといわれている。実施時期はずれ込んだものの市としては今後議会に条例改正案を提出して可決させ、7月から実施の方針だ。

 令和6年9月10日から10月10日まで行ったパブリックコメント募集には188通の意見提出があった。パブコメの結果を受けて、市は4月実施に向けて動いたが、一方的な排除姿勢に共感できない向きも多く、市議会への提出がずれ込んだ。4月実施予定が7月実施予定に先延ばしになることは異例である。それだけ反対論が強いということなのだろう。

 多彩な人々による多様な利用形態がみられる公園の規制は慎重でなければならない。子どもの利用が比較的少ない公園までも禁煙にする必要があるのか。喫煙者と非喫煙者の共生という理念は放棄するのか。多様性に富んだまちづくりが求められる時代である。公園での喫煙規制はとことん議論を尽くし、納得のいく解決法を探ってほしいものである。

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