中小・中堅にまで広がらないベア実施

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 日産自動車が労組の要求に満額回答する方針を決めたそうだ。4月から月平均3500円のベースアップを実施すると報じられた。トヨタも月4000円のベア要求に満額で応じる見通しとされる。ほかの大手製造業も引き上げを視野に入れているらしい。

 業績好調な大手企業のベア実施は事前に予想されていた。アベノミクスで結果を残したい安倍政権は、何かにつけて財界に協力を求めてきた。法人税減税などの見返りを考えれば、要請をはねつけるのは得策ではないということだろう。

 もっとも、こうした賃上げは大手製造業だけにとどまりそうだ。ほとんどの中小・中堅企業は、異次元の金融緩和が招いた円安に喘いでいる。海外から輸入した原材料を加工して世の中に出しているところは、コスト高でギリギリの状態だ。とてもじゃないが、ベアに応じられる状況ではないだろう。

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