シェアハウスの不正融資で揺れる 「スルガ銀行」の行く末
シェアハウスのオーナー向け融資で不正が発覚したスルガ銀行の行く末が、金融界で話題になっている。女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズの破産で露呈したスルガ銀行の不正融資は、オーナーが自殺したり、自己破産に追い込まれたりするなど、底なしの様相を呈している。
6月28日に同行本店のある沼津市で開かれた株主総会は3時間20分に及び、被害を受けたオーナーなど約400人の株主が出席、怒号が飛び交う中、退場者が出るなど大荒れとなった。
事態を重く見た金融庁は急きょ4月から立ち入り検査に入っているが、収束する気配はない。
「大幅な幹部人事が予定されている金融庁が、6月末の事務年度をまたいで検査を継続するのは異例」(地銀幹部)
検査の結果いかんでは、業務停止を含む厳しい処分が下される可能性がある。そのXデーはいつか、金融庁関係者によると、「弁護士などから成る第三者委員会が調査に入っており、8月中には結果がまとまる見通しとなっている。それを受けて金融庁の行政処分も出されるのではないか」とみられている。