重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

業績悪化の曙ブレーキを待つ経営再建までの長い道のり

公開日: 更新日:

 経営難に陥っていたブレーキ大手、曙ブレーキ工業の再建にほぼ道筋がついた。

 日本政策投資銀行や三菱UFJ銀行など3メガバンクが出資する事業再生ファンドによる200億円の優先株増資の引き受けが決まった上、取引金融機関に22日要請した560億円規模の債権放棄に対し、主力4行が受け入れの姿勢を示しているためだ。

 再建を進める上での「地雷原」(事情通)とされてきたパーキングブレーキの品質を巡る「偶発債務」問題も、曙ブレーキ側が78億円を補償負担することで納入先の完成車メーカーと合意。今3月期の第1四半期(19年4~6月)決算で特別損失に計上する。

 スポンサーとして割当増資を引き受けるのはジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)。政投銀と3メガが各14・9%、残りをJIS経営陣が拠出して16年に設立したファンドで、これまでにシャープやトクヤマ、日本板硝子などに投資してきた実績を持つ。普通株への転換権がある無議決権優先株で資本注入し、社外取締役も送り込む。

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