2坪の焼き鳥屋から 飲食業界カリスマが語る成功の秘訣<後>
フードプロデューサー 山本浩喜さん
たった2坪の焼き鳥屋から、「飲食業界のカリスマ」に駆け上がった山本浩喜さん。しかし、中大法学部を出ながら20代の頃は、ブラック企業で借金漬けとパワハラの地獄のような日々を送った。転機は? 成功のカギは何だったのか?
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人生の大きな転機になったのは自動車事故。27、28歳の時、栃木・矢板の高速道を110キロで運転していた山本さん、中央分離帯を飛び越え、電柱に刺さるという大事故に遭ってしまったのだ。頭部裂傷や全身打撲、骨折などで意識不明の重体に。このとき、「夢の中で黄色い花畑の中を歩いていました。三途の川の向こう側から、白い服を着た女性が呼んでいて……」という臨死体験もした。山本さんが大きく変わるきっかけになった。
「要は開き直ったんですね。死んだと思えば何でもやれるって。そうしたら仕事も上向きになって、性格も明るくなりました。厳しい方を選んだ方が乗り越えた喜びを味わえるので、人生が楽しくなりました」