キャッシュレス化による「師走の過剰消費」で株価は上昇?
忘年会シーズンだ。私も先日、友人と新宿「思い出横丁」で平日の昼間から飲んだ。午後2時から7時ごろまで飲酒したせいか、数日後に体調を崩した。近くのクリニックに診察開始直前に行くと、受付の女性は「7番目です」と。待合室には2人しかいなかったから予約の人が多いようだ。
院内の掲示板には10月1日からインフルエンザワクチンの予防接種を開始とあった。
厚生労働省は11月15日にインフルエンザの全国的な流行が始まったと発表。昨年より1カ月ほど早いインフルエンザ流行報道に、厚労省も敏感に反応したのだろう。米国や欧州の中央銀行の予防的利下げの実施と同じで、体も経済も事態が悪化する前の予防が重要なのだ。
さて、総務省が11月8日に発表した9月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たり消費支出は30万609円と前年同月比9・5%増加、伸び率は比較可能な2001年1月以来、もっとも大きくなった。消費税率が14年4月に5%から8%に引き上げられた際、同年3月の伸び率は7・2%。これを大きく上回った。10月の10%への税率引き上げ前に、家計が予防に動いたのだ。