コロナとばっちり 豪華クルーズ「ルミナス神戸2」会社破綻
とんだとばっちりだ。
国内最大級のレストランクルーズ船「ルミナス神戸2」を運航するルミナスクルーズ社(神戸市中央区)が2日、神戸地方裁判所に民事再生手続き開始の申し立てを行った。もともと資金繰りが悪化していたところに、新型コロナウイルスの影響でキャンセルが相次ぎ経営が行き詰まった。帝国データバンクによると負債額は約12億4300万円。
■収益悪化したところにトドメ
ルミナス神戸2は神戸港を拠点に、明石海峡大橋や神戸空港を望みながら船内で食事を楽しむ観光クルーズ船で、4778トン、全長106メートル、全幅16メートル、定員は1000人。フランスの豪華客船「ノルマンディ号」をイメージして造られ、1994年に就航した。
ピーク時の2009年5月期に売上高11億円を計上したが、18年以降は豪雨や台風などの自然災害による運航中止や燃料高騰のあおりを受け、収益が悪化。コロナ禍がとどめとなった。
同社は再生法適用申請の経緯について「このまま現状を放置すれば、債権者の皆さま方に多大なご迷惑をおかけする」とし、申請代理人の弁護士がこう説明する。