著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

三越伊勢丹の萎縮経営 コロナ禍の慎重姿勢でリストラの嵐

公開日: 更新日:

「一昨年の株主総会で杉江社長は店舗閉鎖は当面しないと言っていたのに、舌の根の乾かぬうちに前言を翻した」(OB)

 3月末には恵比寿三越の来年2月の閉店を発表。リリースされたのは従業員のコロナ感染が発覚する前だ。「同店は大幅改装したばかり。やっていることが矛盾だらけ」(前出のOB)と杉江社長への風当たりは強い。

「コストカッター」の異名も持つ杉江社長だが、前向きな戦略をまったく打ち出していないわけではない。今年2月、日本橋三越本店の新館6階フロアにビックカメラがオープンした。

■希望はビックカメラ

「日本橋本店は日本最古の百貨店。家電量販店を入れることに反発もあったが、杉江社長が押し切った」(中堅社員)

 提案したのはビックカメラ側から。新宿東口の店舗(ビックロ)を三越伊勢丹から借りている関係もあって、ビックカメラの宮嶋宏幸社長が杉江社長に打診した。

「三越の客層に合わせた品揃えを条件にまとまった。欧米では高級家電を扱う百貨店が成功を収めていて、杉江社長も乗り気になった」(ビックカメラ関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった