みずほ銀システム障害は常態化 8年の歳月と4500億円をかけてもダメなわけ
「今では理系採用が活発ですが、割と最近まで文系重視は変わらず、外部のベンダー丸投げにしてシステム全体を見られる人材がいなかったのが大きな原因です」(みずほ銀行関係者)
8日午前に発生したシステム障害で、みずほ銀行の100台ほどのATM(現金自動預払機)と、ネットサービス「みずほダイレクト」が一時利用できなくなった。
今回で今年7回目のトラブルだけに、ネット上では、<もうメインバンクを変えたほうがいいかも><ハードがこれでは怖くて使えない>といった不信の声が後を絶たない。
みずほ銀では、今年2、3月に4件のシステム障害が発生。これを受けて外部の識者や専門家による第三者委員会を設置し、6月にみずほフィナンシャルグループが「再発防止策」を公表していたが、8月に再び2件のシステム障害が発生したばかり。
なぜ、みずほばかり、頻繁にシステム障害が起こるのか。
「みずほ銀に統合前の第一勧銀、富士銀、興銀が、それぞれ別々の会社に構築を依頼したシステムを、統合後もそれぞれを存続させる形でシステム統合。他行よりも取り扱いが複雑な基幹システムでした。実際、2002年4月1日のみずほ銀発足当日に、大規模障害が発生。11年にも同様のトラブルが起こっています。みずほがスタートした時点で現在のシステム不良はある程度予見できていました」(市場関係者)