みずほ銀行のシステム障害は「コアタイムとモアタイム」が原因…初歩的ミスな起きた?
みずほフィナンシャルグループは4月1日付で辞任する坂井辰史社長の後任に木原正裕執行役(56)を起用する人事を固めた。昨年2月以降、頻発したシステム障害の責任を取って辞める坂井氏の後任となる木原氏にとって、システム障害で失墜した信用回復は焦眉の急となるが、どうもみずほのシステム障害はまだまだ続きそうな気配だ。
年明け初出勤となった1月4日、みずほ銀行の支店長は取引先への挨拶回りもそこそこにシステム障害の謝罪と説明に追われた。手にしていたのはA4紙3枚の「12月30日発生事案に関する説明資料」だ。
みずほ銀行は12月30日にATMやインターネットバンキングで他の銀行に一時振り込みができない不具合が発生した。午後3時30分からの約1時間、全銀システム経由の他行宛て振り込みがエラーとなったものだ。その結果、当該時間帯に受け付けた取引約2700件のうち約300件につき、当日中の処理が未了となり、翌日以降に持ち越された。
説明資料はその原因について取引先に理解を求めるために作成されたもので、次のように記されている。