QDレーザ 菅原充社長(1)半導体レーザー技術を駆使した“驚異のメガネ”を開発
QDレーザは富士通出身の技術者、菅原充氏が起業した、半導体レーザーの高い技術力を誇るテックベンチャーだ。その活躍分野は幅広いのだが、まずはわかりやすい一例として、ロービジョンと呼ばれる非常に視力の弱い人が物を見られるようにするアイウエアがある。
名称はレティッサ。見た目は普通のメガネのようだが、その中には最新の半導体レーザー技術が詰め込まれている。
「目の網膜が少しでも機能しているなら、メガネやコンタクトを使った矯正視力が0.3以下というロービジョンの方であっても、クッキリと物が見えるようになります」と菅原氏。
レティッサの小型カメラが映像を捉えると、内蔵された網膜プロジェクターが0.5ミリという極細レーザー光に変換。これを網膜に当てることで物が見えるようになる。極細レーザーを作り出せること、その装置をメガネに内蔵できるほど小型化できることが、QDレーザならではの技術力なのだという。
「網膜投影の技術は、1991年に発明されています。ただ、当時はリュックサック大の装置を背負う必要があった。半導体レーザーの技術を活用することで小型化が可能になりました」
■関連記事
-
検察vs政界 経済事件記者の検証記 【東京佐川急便事件】異聞(249)「時期が違う。政治家が“もらっていない”と言うのは当然」と金庫番秘書
-
人生100年時代の歩き方 株価低迷気味のいまこそ“1株投資”に挑戦!「ようやく買い時」とプロ、年内日経平均4万5000円がターゲット
-
検察vs政界 経済事件記者の検証記 【東京佐川急便事件】異聞(248)聴取したとする竹下派の政治家37人全員が金丸からの寄付を否定
-
検察vs政界 経済事件記者の検証記 【東京佐川急便事件】異聞(247)現立憲民主党幹事長の岡田克也、元首相の鳩山由紀夫らも聴取
-
検察vs政界 経済事件記者の検証記 【東京佐川急便事件】異聞(246)受領や使途でいろんなケースを想定し取り調べの留意点を列挙