中西文行
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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

株価上昇を支える「ある潮流」…日経平均はバブル後最高値更新、個人投資家はもう“遅い”のか

公開日: 更新日:

 日経平均株価はバブル後最高値を更新した。今週23日には3万1352円と年初来高値を更新。東証プライム市場の売買代金も増加傾向にあり、商いを伴った株価の上昇は「強気相場」のサインである。

 そのような朝のバーガーショップ。高齢者カップルがタブレットやスマホを見ながら、株価の動きをチェックし、「この銘柄どうだろう」「それ儲かりそうね」などと、ファンダメンタルズではなく、株価の動きだけを調べて、売買タイミングを探る会話をしていて驚いた。

■運用のプロは「株高の理由は正直わからない」

 株式市場は熱気を帯びているが、飲食店を営む知人は国際情勢が不安定な中、なぜ高値更新なのか理解できないと。そこで親友の大手運用会社、シンクタンク、メガバンク、それぞれの運用、調査部門のベテランに尋ねると、彼らは「なぜ高いのかなあ、正直わからない」「市場関係者の説明は後講釈ばかりだよ」と言っていた。

 この株高を株式需給から見ると「ある潮流」が見える。東証のリード役は、海外投資家だが、東証の投資主体別売買動向(週間ベース)を見ると、海外投資家は3月第5週(第4週末の日経平均株価は2万7385円)に買い越しに転じ、以降、直近統計の5月第2週まで連続して買い越し、この2カ月ほどで累計約2兆8843億円も買い越したのだ。

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