有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

サイバーエージェント(下)「ウマ娘」効果が剥がれ落ち…今後のカギを握るABEMAの成否

公開日: 更新日:

 スマホゲーム「ウマ娘・プリティーダービー」が2021年、ネット流行語大賞を受賞した。ニコニコ大百科とピクシブ百科事典へのアクセス数でその年に伸びた上位100単語を抽出。その中からもっとも変化率が大きかった単語を選出した。

「ウマ娘」が大賞を獲得したほか、2位に「ゴールドシップ(ウマ娘)」、9位も「ライスシャワー(ウマ娘)」と、モデルになった馬の名前がランクイン。ウマ娘の人気の高さを見せつけた。

「ウマ娘」は、実在する競走馬をモデルに美少女キャラに擬人化して走らせる、サイバーエージェントのゲーム子会社サイゲームスのスマホゲームだ。21年2月に配信され、10月時点で1100万ダウンロードを超えるなど快進撃を続けた。「ウマ娘」効果で、サイバーエージェントの株価は21年6月24日、2441円を付け、10年来の高値を更新した。

 ところが、年が明けた22年1月27日、同社株は一時、前日比276円(16.4%)安の1410円まで急落した。「ウマ娘がピークアウトしたのではないか」との懸念が投資家に広がったからだ。「ウマ娘」効果が剥げ落ちれば収益の悪化は避けられない。「ウマ娘」のようなヒット作が次々と生まれることは期待できない。

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