サイバーエージェント(下)「ウマ娘」効果が剥がれ落ち…今後のカギを握るABEMAの成否
スマホゲーム「ウマ娘・プリティーダービー」が2021年、ネット流行語大賞を受賞した。ニコニコ大百科とピクシブ百科事典へのアクセス数でその年に伸びた上位100単語を抽出。その中からもっとも変化率が大きかった単語を選出した。
「ウマ娘」が大賞を獲得したほか、2位に「ゴールドシップ(ウマ娘)」、9位も「ライスシャワー(ウマ娘)」と、モデルになった馬の名前がランクイン。ウマ娘の人気の高さを見せつけた。
「ウマ娘」は、実在する競走馬をモデルに美少女キャラに擬人化して走らせる、サイバーエージェントのゲーム子会社サイゲームスのスマホゲームだ。21年2月に配信され、10月時点で1100万ダウンロードを超えるなど快進撃を続けた。「ウマ娘」効果で、サイバーエージェントの株価は21年6月24日、2441円を付け、10年来の高値を更新した。
ところが、年が明けた22年1月27日、同社株は一時、前日比276円(16.4%)安の1410円まで急落した。「ウマ娘がピークアウトしたのではないか」との懸念が投資家に広がったからだ。「ウマ娘」効果が剥げ落ちれば収益の悪化は避けられない。「ウマ娘」のようなヒット作が次々と生まれることは期待できない。