中西文行
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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

株高で預金はますます不利に? 東証プライムの配当利回り2.3%の意味を読み解く

公開日: 更新日:

 先日、某大手銀行などに休眠中の複数預金口座の解約に行った。いずれ口座管理料を徴収されると思うからだ。先月、某信託銀行から未稼働口座は、月間2000円の口座管理料徴収を示唆する案内が届いた。

 某銀行窓口では女性行員に普通預金、定期預金の金利を尋ねたら「わからないので、お待ちください」と言われ、数分後、「普通預金は年利0.001%、定期預金は同0.002%です」と知らされた。金融専門家の銀行員ですら預金金利に無頓着なのは、預金金利がゼロに等しいからだろう。

 4月の消費者物価指数は前年同月比3.5%上昇していたから、預金金利との差も約3.5%であり、預金は年利3.5%で目減りと物価上昇に合わせて、預金価値が減少し続ける。

 4月の消費者物価指数は、政府支援によってエネルギー価格が抑えられているので、実勢をみるにはエネルギー価格も除いたほうがよい。それが「日銀コア」とも呼ばれる物価指標であり、4月の日銀コアは前年同月比4.1%上昇だった。これは41年9カ月ぶりの上昇率であり、食料品を中心になお上昇中である。

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