LIVENT 三上力央社長(1)業界の非常識を持ち込んで成功した

公開日: 更新日:

■葬儀も婚礼もオーダーメードで

「起業理念は、感動をつくって、関わる人を幸せにする。これは留学時から決めていました。そこで始めたのが冠婚葬祭事業です。一つは、故人が残された人々の心に生き続けるようなお葬式ビジネス。もう一つは、永遠になくならない会場でのウエディング事業です。両方ともオーダーメードでやろうと決めました」

 当時の冠婚葬祭は、ホテルや斎場などお決まりの場所で同じ内容というのが定番。そこに花をテーマにしたカラフルで自分らしい葬儀や、旧細川侯爵邸など歴史的建造物を借り切って行うガーデンウエディングを持ち込んで注目を集めた。

「花葬儀もガーデンウエディングも当時の業界からしてみれば、ある意味、非常識でした。なまじ業界のことを知らなかったからできたのだと思います。そこがお客さまに受けたのです」

 この2つの事業はテレビや雑誌などでも大きく取り上げられ、着実に売り上げを伸ばしていった。まさにアイデアとコンセプトの勝利。しかし、この急成長が、後に三上の足を引っ張ることになる。 (つづく)

(ライター・いからしひろき)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波