鳥インフル流行スタートで“卵ショック”再燃の兆し…養鶏業者から悲鳴、Xmas需要を直撃

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 今年も大流行するのか。鳥インフルエンザの感染確認が相次いでいる。今季初となる25日の佐賀県の養鶏場に続き、27日は茨城県でも確認された。

 鳥インフルは2004年に79年ぶりに国内で確認。その後は数年おきに流行してきたが、今月の確認で初の4季連続の発生となってしまった。農水省は「世界的に感染が広がっている影響で、日本でも毎年流行するようになった。今季はすでに野鳥の検査で北海道から鹿児島まで陽性が確認されており、全国的な流行になる可能性があります」(動物衛生課)と警戒する。

 昨季は、史上最大の感染が列島を襲った。1億3000万羽飼育されていた採卵鶏のうち、12%にあたる1600万羽が殺処分された。今年4月には、JA全農たまごの卵卸売価格(東京地域のMサイズ)が1キロ350円と過去最高値に。卵を使ったメニューが外食から消えた。「卵ショック」といわれたゆえんだ。

 今季の流行規模はどうなるのか。「自治体の指導もあり、多くの養鶏場は感染対策を改善させています。昨季より流行のスタートが1カ月遅いのも感染対策が効いているのならいいのですが」(養鶏場関係者)との希望的観測もある。

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