著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

「日本生命」が介護最大手「ニチイ学館」を買収…米投資ファンドは1000億円の大儲け

公開日: 更新日:

 日本生命保険は11月29日、介護最大手のニチイ学館を傘下に持つニチイホールディングス(HD)を約2100億円で買収すると発表した。日生とニチイは1999年から子育て・介護を軸とするライフケア領域で業務提携関係にあり、日生の保険契約者向けに認知症や介護に関する相談を受けるサービスを提供しているほか、共同で専用保育所を展開している。

「今年春にニチイHDの全株式を保有する米ベインキャピタルから売却のオファーを受け業容拡大の好機とみて決断したようだ」(大手証券幹部)という。

 ニチイ学館は、1968年に寺田明彦氏が東京・神田錦町で個人創業したのが始まり。その後、M&Aを駆使して業容を拡大し、主力の医療事務、保育サービス事業のほか、介護付き老人ホームなどを展開するニチイケアパレス、ニチイケアネット、GABA、ニチイグリーンファームなどを傘下に持つ。2023年4月時点の主要事業所は6支社、13支部、95支店、13営業所を有し、その他、保育所300カ所以上、介護事業1900カ所を展開している。従業員は23年10月時点で、正社員3万5415人、その他4万8320人を擁する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?

  2. 2

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  3. 3

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  4. 4

    15%上乗せ「トランプ関税」発動で日本経済に壊滅的打撃…「石破おろし」に拍車どころか退陣の決定打に

  5. 5

    庶民の食卓を“猛暑インフレ”が襲う…肉も野菜も卵も高騰で「政府による物価高対策を」と専門家が警鐘

  1. 6

    「鬼滅の刃」公開10日で興収128億円突破! 元請けアニメ制作会社は3部作に“全集中”

  2. 7

    食い違う日米合意、「相互関税」も日本は特例対象外…トランプ関税は「持久戦」待ったなし

  3. 8

    トランプ大統領が労働統計局長に“おまえはクビ!” 米国の雇用悪化で高まる「スタグフレーション」リスク

  4. 9

    元安倍派・豊田真由子氏が「羽鳥慎一モーニングショー」で暴露!“パー券販売”の驚愕実態にSNS震撼

  5. 10

    絶好調「コメリ」の拡大路線はいつまで続く? “農家のコンビニ”路線で第1四半期の営業利益は6%増

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 3

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 4

    炎天の弔辞で高橋克典が読み上げた「芸能界のドン」秘話…ケイダッシュ川村会長告別式

  5. 5

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  1. 6

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  2. 7

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  3. 8

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  4. 9

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  5. 10

    ドジャース「投手」大谷翔平がMLB最大落差の“魔球”を温存する狙い…リハビリでは「実戦でもっと試したい」と