著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

大正製薬HD(下)「国際派」の4代目・上原茂氏がグループの真のオーナーへ

公開日: 更新日:

 大正製薬HDの新しいオーナーになる副社長の上原茂氏とはどんな人物なのか。1976年5月5日、上原明(現・大正製薬HD社長)の長男として東京都に生まれた。幼少時から“中興の祖”である曽祖父母の上原正吉・小枝夫妻から帝王学を授けられた。

 幼稚舎、普通部、高校、大学と生粋の慶応ボーイ。慶応義塾大学商学部在学中に米ダートマス大学に留学。2000年、大正製薬に入社。同年、米製薬会社アボット・ラボラトリーズに転じ、薬学などを修業。04年から06年まで米国のビジネススクール、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院で学んだ。ネーティブに近い英語を使いこなす国際派だ。

 06年、大正製薬に復帰。07年取締役、09年副社長、11年大正製薬HD副社長。12年HDの子会社の大正製薬社長に就任した。

 会長兼社長の明氏は会長となり、持ち株会社大正製薬HDの会長兼社長は続投。明氏は1982年から大正製薬の社長を務めており、2012年に創業100周年を迎えるのを機に30年ぶりの代替わりに踏み切った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」