著者のコラム一覧
真保紀一郎経済ジャーナリスト

ブックオフグループHD(上)ジリ貧かと思いきや…書籍以外の新ジャンルで成長軌道に乗る

公開日: 更新日:

 つまり、ブックオフの主力商品は、すでに中古本ではなくなっており、しかも今後、書籍が主役の座に戻ってくることはあり得ない。

 そのため、最近は広告においても、冒頭の「本を売るなら」を意図的に封印。昨年末の紅白にも出場したあのちゃんを起用したテレビCMでは、メロディーはそのままに「寄り道してく? ブックオフ」と歌詞を変えている。つまり事実上の業態転換を果たしている。

 この改革を主導したのが、コンサルティング会社出身で2017年4月に社長に就いた堀内康隆氏。就任前年の16年3月期には営業赤字に陥るなど、業績低迷の真っただ中からV字回復を果たした。堀内氏が社長になってからの6年余りでブックオフに何が起きたのか。次回で詳しく解き明かす。 =つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ビジネスのアクセスランキング

  1. 1

    名門ゼネコン復活なるか? 三井住友建設はインフロニアHDによる買収で完全子会社化へ

  2. 2

    ロピア(上)カトパンの夫が社長就任後に急成長 イトーヨーカ堂の7店舗を手に入れる

  3. 3

    日産18年ぶり国内早期退職募集の大リストラも…再びのV字回復はイバラ道、会社消滅の可能性も

  4. 4

    業界2位に躍進した北海道発の作業服チェーンが、ワークマンより10年早く始めた成功の秘訣

  5. 5

    “コンビニキラー”まいばすけっと「勝利の方程式」 店舗数の割に目立たなくても他社を圧倒

  1. 6

    リブセンス 村上太一社長(1)不安を解消するには行動…学生時代に創業し史上最年少25歳で1部上場

  2. 7

    山田養蜂場“パパ活”専務逮捕で経営に大打撃…グループ企業向け貸し付けが今後の課題

  3. 8

    リブセンス 村上太一社長(2)不便と課題の解決が事業の基本 転職口コミサイト「転職会議」が急成長

  4. 9

    牛丼の吉野家が“ラーメン世界一”を目指すしかない切実事情…「第3の柱」に掲げるも“窮余の一策”

  5. 10

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    ドジャース大谷の3年連続本塁打王に超強力ライバル…ベテラン2人が「新規大型契約」狙い目の色変える

  4. 4

    松本潤はやっぱり“持っている男”だった! 主演の7月期TBS日曜劇場はヒットの条件が勢揃い、「どうする家康」の汚名返上へ

  5. 5

    いとうあさこ「過去の不倫」告白もダメージゼロ! 本物の“お嬢様”が持つ愛され要素

  1. 6

    阪神藤川采配の奇々怪々…「佐藤輝明を三塁に固定、ヘルナンデスを外野で使うのが普通やろ」

  2. 7

    【スクープ!】元横綱白鵬が相撲協会に「退職届」を突きつけていた! あまりの自己チューぶりに「洗脳説」まで浮上

  3. 8

    備蓄米で不当に儲けている? ネットにあふれる「コメ高騰は卸売業者が元凶」ウワサの真偽

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    国民民主党ブームはジ・エンドか…玉木雄一郎代表「備蓄米は動物の餌」発言に批判殺到