「政治倫理審査会」は機能するのか? 自民安倍派の裏金議員が衆参ともメンバーに

公開日: 更新日:

 参院政倫審でも、直近3年間で596万円のキックバックを受け取っていた安倍派の岡田直樹氏が委員に名を連ねる。そもそも巨大与党の自民党議員が多数を占める委員会では、身内に甘い審査しかできない。少なくとも、安倍派の議員を委員から外す必要があるだろう。

■憲法審査会も「真っ黒」

 同じことは憲法審査会にも言える。

 岸田首相は施政方針演説で「自分の総裁任期中に憲法改正を実現したい」と踏み込み、「国会の発議に向け、これまで以上に(憲法審査会で)積極的な議論が行われることを期待」と言っていたが、まずは憲法審査会のメンバーの見直しが先だ。

 衆院の憲法審査会では、安倍派で裏金を受け取っていた衛藤征士郎氏、下村博文氏、稲田朋美氏らが委員を務める。参院では自民党メンバー22人のうち13人が安倍派で、そのうち山谷えり子氏、丸川珠代氏、松川るい氏、西田昌司氏ら実に11人が裏金議員だ。強硬に改憲を唱えてきた自称“保守派”ほど裏金と縁が深いのだから、改憲派の底が知れる。

政治とカネ」のルールも守れない裏金議員に憲法論議なんて任せられるわけがない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル