都市郊外に「平屋」ブーム 1軒800万円台から買える…狭小建売住宅へのアンチテーゼか?

公開日: 更新日:

 建築費、人件費などが高騰する中、注目を集めているのが平屋の戸建て住宅だ。国土交通省の建築着工統計によると、2023年の平屋の着工棟数は5万7848棟と、この10年で1.5倍以上増加している。

 昨年11月、平屋住宅シリーズ「モク・ワン」「モク・ワン・エス」をリリースしたポラスグループによると、「階段の上り下りに苦労する高齢の方のほか、こうした親御さんのために購入を検討しているお子さん世代からの問い合わせが増えています。お子さんが巣立った後に、部屋数の少ない家でのんびり過ごしたいというニーズが非常に高い印象です」(広報担当)とのこと。建築面積11坪(36.3平方メートル)と単身者や夫婦だけの世帯向け“ワンルーム戸建て”のモク・ワン・エスは、820万円(税別)~という金額だ。

 平屋のメリットは同じ延べ床面積の2階、3階建てに比べて低コストな点だ。

「ワンフロアで完結するので当然建築コストが下げられます。平屋は構造もシンプルで階段部分も削減でき、足場も1階のみで建築可能です。よって外壁などのメンテナンスも安く済みます」と話す不動産アナリストの長谷川高氏は、日本の戸建て住宅の変化についてこう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  4. 4

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 5

    ヒロド歩美アナ「報ステ」起用で波紋…テレ朝とABCテレビの間に吹き始めた“すきま風”

  1. 6

    中日立浪監督「ビリ回避なら続投説」は本当か…3年連続“安定の低迷”でも観客動員は絶好調

  2. 7

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  3. 8

    夏休み到来! 我が子をテレビやゲーム、YouTube漬けにしない「割と簡単にできる方法」

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”