著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

寄らば大樹なのか…銀行傘下入りする「ロボットアドバイザー」の今後は

公開日: 更新日:

■三菱UFJ銀行にとってもメリットが

 一方、三菱UFJ銀行にとっても、ウェルスナビを取り込むことで、ネット金融の強化を図れるメリットがある。

 ウェルスナビの預かり資産は今年1月に1兆円を超え、契約する運用者数も38万人(2023年9月末)に及ぶ。

 また、三菱UFJ銀行は25年中にも、ウェルスナビと共同でAIを活用して資産に関するアドバイスや最適な商品提案を行う「総合アドバイザリー・プラットフォーム(MAP)」の提供を開始する計画で、両社の資産運用ビジネスの連携はさらに進化しそうだ。

 ロボアド事業では、大手の「お金のデザイン」は証券口座の管理業務をSMBC日興証券に承継したほか、「FOLIO(フォリオ)」もSBIグループの傘下入りをしている。

 大手金融とロボアド事業者の合従連衡が加速しそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い