乾汽船×飯野海運 地政学リスクに業績が左右される外航海運2社を比較

公開日: 更新日:

 ウクライナ戦争やイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争など世界情勢の緊迫は続いています。地政学的リスクが高まり、原油、食料などの高騰に歯止めが利きません。

 円安、物価高騰……さまざまな業界に影響を与えていますが、海運業も例外ではありません。中東情勢が業績に与えるインパクトは大きいといえます。

 今回は海運大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)に次ぐ規模の「乾汽船」と「飯野海運」の社員待遇を比較してみます。

 乾汽船は1904(明治37)年に創業者の乾新兵衛が英国から中古船を購入したのが始まりです。08(明治41)年には外航海運に進出しています。2014年に、1925(大正14)年創立のイヌイ倉庫と経営統合。外航海運、倉庫、不動産の3事業が柱です。

 飯野海運は1899(明治32)年に創業者・飯野寅吉が京都府舞鶴市で創立した飯野商会からスタートしています。ケミカル船、タンカー、ガス船、バラ積み船を運航。飯野ビルディング、日比谷フォートタワーなどの賃貸をはじめ不動産業も手掛けます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発