著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

スノーピーク(上)キャンプブームを読み違え業績悪化

公開日: 更新日:

 上場廃止後も山井太社長が経営にあたり、海外事業やM&A(合併・買収)も活用したビジネス領域の拡大を図っていくとしている。

 スノーピークは2月20日、MBOにより株式を非公開にすると発表した。米投資ファンドのベインキャピタルが設立した会社が1株1250円でTOBを実施した。

 スノーピークはTOBへの応募推奨を決議。山井社長、山井氏の一族やその資産管理会社はTOBに応じず、ベインがTOBを完了したのちに、公開買い付けをしたものをスノーピークの親会社として株式交換を実施し、4月にMBOが成立した。

 ベインが投じた買収資金は480億円。新生スノーピークの株主構成はベインが55%、山井社長らの創業家が45%。株式非公開後も山井社長が経営にあたり、同族経営が維持される。

 ベインはスノーピークを支援し、企業価値を向上させていく。成長したスノーピークの株式を売却して利益を得るのが狙いだ。

 新型コロナ禍の影響で、空前のキャンプブームが起こった。3密(密閉・密集・密接)を避けるためにアウトドア活動が注目され、キャンプが人気を集めた。特に、2020年から22年にかけて、多くの人が新たにキャンプを始めた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」