疑惑の兵庫県知事選 雲隠れPR会社女性社長のヒンシュク「映え」実績…広島市観光サイトで原爆ドームいじり

公開日: 更新日:

 マサカの再選から2週間。兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる公職選挙法違反(買収)疑惑は、収まる気配がない。

 投稿サイト「note」に「広報全般を任せていただいていた」と書き込み、火種をつくったPR会社「merchu」の折田楓社長はドロン。西宮市のオフィスはもぬけの殻で、同じビルの入居者によれば「騒動後、姿を見かけない」という。雲隠れがかえって興味をかきたてるのか、ネット上はメルチュのネタで持ち切りだ。

 折田氏は問題となった投稿などで行政広報を担う手腕をアピール。その実績がほじくり返される中、話題を集めているのが広島市観光政策部が主催し、メルチュが企画・運営を行う観光サイト「広島tabi物語」だ。

 トップページには、モデルを務める折田氏が原爆ドームを見上げる写真がど~んとアップされ、キャッチコピー「じゃけぇ広島に恋しとる」の文字が躍る。核兵器の惨禍を後世に伝えるべく、紆余曲折を経て保存に至ったドームをちゃかしているように見え、〈ゆるふわ〉〈不謹慎だ〉など批判の声が上がっている。

 折田氏は自身のインスタグラムに〈晴天と原爆ドームと私〉と書き込み、ドーム前で撮影した「映え写真」を投稿。これもまた顰蹙を買っている。

 メルチュは2019年度から連続で広島市のコンペを勝ち抜き、契約総額は3212万円に上る。費用対効果は一体どうなのか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    PR会社社長ダンマリ一転、全部ブチまけ“逆襲”の可能性…note投稿は斎藤知事と事前合意済みか

  2. 2

    斎藤元彦知事の選挙収支報告書で露呈した“隠蔽工作”の跡 PR会社への支出は代表務める政治団体経由という不可解

  3. 3

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  4. 4

    石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃

  5. 5

    杉田水脈がハシゴ外され参院転出に“赤信号”…裏金非公認の免罪符「政倫審」弁明は現職のみ

  1. 6

    不動産投資信託「J-REIT」低迷のワケ…マンションさらに高騰、オフィスも堅調なのにナゼ?

  2. 7

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”

  3. 8

    疑惑の兵庫県知事選 雲隠れPR会社女性社長のヒンシュク「映え」実績…広島市観光サイトで原爆ドームいじり

  4. 9

    「日本電解」経営破綻が波紋…上場企業では今年初、再建の道筋いまだ見えず

  5. 10

    斎藤元彦知事の公選法違反疑惑「潔白」根拠に疑義…PR会社からの請求書にこれだけの不可解

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    中山美穂さん急死、自宅浴槽内に座り前のめり状態で…大好きだった“にぎやかな酒”、ヒートショックの可能性も

  3. 3

    悠仁さま筑波大進学で起こる“ロイヤルフィーバー”…自宅から1時間半も皇族初「東大卒」断念の納得感

  4. 4

    辻仁成は「寝耳に水」 中山美穂離婚報道の“舞台裏”

  5. 5

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  1. 6

    中山美穂さん急逝「加齢の悩み」吐露する飾らなさで好感度アップ…“妹的存在”芸人もSNSに悲痛投稿

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  4. 9

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  5. 10

    紅白出演をソデにした旧ジャニーズ痛恨の“判断ミス”…NHKに出たい若手タレントが大量退所危機