2024年で営業終了…大阪ミナミの“魔窟”「味園ビル」に魅せられた一夜

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生前葬を執り行えるバーも

 正統派のバーもあれば、一風変わったコンセプトのバーも。祭壇を常設している「なんば白鯨」だ。店内に入ってまず、白木の立派な祭壇が目に飛び込んでくる。その日、遺影に飾られていたのは米ミュージシャンのフランク・ザッパだった。

 偶然にもカウンター席で隣り合った男性客は大阪ロフトプラスワンウエストの店長。長渕剛の「乾杯」が流れる中、祭壇バーならではのエピソードを披露してくれた。

「この店で24年4月に自分の生前葬を執り行ったんです。ちゃんと棺桶に入って、30人ほど参列者が来てくれました。イベントの最後にオリジナルソングを披露したのがいい思い出です」

 味園ビルの魅力は数珠つなぎで、あらゆる店を堪能できること。府外からの客はもちろん、東京から週1回のペースで通う常連もいるのだとか。

 この日、数軒回った本紙記者も「魔窟」に魅せられ、ついつい飲み過ぎてしまった。取材メモには「死ぬほどセックスした」と残されているが、誰の何の発言なのかサッパリだ。ただ、あやふやな記憶の中でハッキリしているのは、味園ビルの居心地のよさ。おおきに。

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