米国債投資は10年物利回り4.4%の「安全な資産」に変わりないが…ネックは“為替レート”の変動

公開日: 更新日:

 最初にトランプ大統領が誕生したのは、2016年の大統領選だった。ドル円相場は同年9月に円高傾向から円安傾向に転じ、12月までの約3カ月で1ドル約100円から約118円まで約18%の円安が進んだ。しかし、年末以降は円安が落ち着き、翌年4月には約108円まで戻っている。今回も同じような動きとなっている。昨年9月には約140円まで円高になっていたが、その後は一気に円安に戻り、年末には158円まで約13%の円安となった。前回のトランプ政権で大統領就任後に円高になったのは、トランプ大統領の「ドルが強すぎる」との発言が大きく影響したといわれている。とすれば今回も同じことが起きる可能性はある。ドル高は米国の輸出産業にとってマイナス。どこかでドル高を牽制する発言が出てきてもおかしくない。1ドル130円を想定する専門家もいるほどだ。一方で米国の金利は高止まりする可能性が高い。ドル資産に投資するのであれば、もう少し様子を見たほうがよいかもしれない。

(ジャーナリスト・向山勇)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  2. 2

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  3. 3

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  4. 4

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  5. 5

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし

  1. 6

    ホタテ漁で栄華を極めた北海道猿払村は中国への輸出停止でどうなった?漁師はメディアに“警戒モード”

  2. 7

    「プーチン心停止で影武者代行」情報…訪中大失敗のストレス、ロ国内に広がる大統領5選は無理の空気

  3. 8

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  4. 9

    防衛網は大丈夫か? 危惧される日本のデジタル脆弱性…競争力ランクは中国、韓国より下位

  5. 10

    ジャパンモビリティショーで「LDK+」披露も…シャープEV事業で見えた半歩先の不安

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール