フジの「天皇主権」剥奪と「乗っ取り」加速 物言う大株主が日枝久取締役相談役に退任要求の衝撃

公開日: 更新日:

 日枝氏の息のかかった経営陣の一掃を迫り、フジの「天皇主権」を揺るがす督促の数々。「一人の独裁者を守るためにこれらの声を無視しないことを強く求める」というダルトン側の強気な態度は、日本の戦後処理をゴリ押ししたGHQの姿すら想起させる。

 フジ・メディアHDは議決権比率20%未満という放送法の外資規制に守られているとはいえ、ダルトンは株主提案権行使の条件をクリア。「天皇」が退かない限り、6月の株主総会で改めて日枝体制の総退陣を求めるのは必至だ。

「フジ・メディアHD株を買ったホリエモンこと堀江貴文氏が株主総会で経営責任を追及しようと呼びかけ、呼応するようにフジ・メディアHD株は個人投資家の買いが殺到。トランプ関税ショックで、日経平均1000円超安の3日も逆行高で株価はグングン上昇し、先月17日の閉鎖的な会見から4割以上も高騰しています」(市場関係者)

 不安定な個人株主が増えるほど、フジ・メディアHDの株主総会でダルトン側の動議に賛同が集まるリスクは高まる。日枝氏解任、ダルトンが意中のトップを送り込めば事実上の乗っ取りである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    売れ残る備蓄米、迫る販売期限8.31…流通現場は大混乱で「販売期限を延長せよ」の大合唱

  2. 2

    8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?

  3. 3

    15%上乗せ「トランプ関税」発動で日本経済に壊滅的打撃…「石破おろし」に拍車どころか退陣の決定打に

  4. 4

    増産に転換で付きまとう“コメ余り”…対策として政府がブチ上げる国産米「輸出拡大」の勝算は?

  5. 5

    絶好調「コメリ」の拡大路線はいつまで続く? “農家のコンビニ”路線で第1四半期の営業利益は6%増

  1. 6

    合意文書交わさず口約束がアダに…見えない自動車関税の引き下げ時期で、国内大手7社の損失は2カ月で2000億円に

  2. 7

    実質賃金マイナスが招く“負のスパイラル”…7月「物価高倒産75件」は過去2番目の多さ

  3. 8

    元安倍派・豊田真由子氏が「羽鳥慎一モーニングショー」で暴露!“パー券販売”の驚愕実態にSNS震撼

  4. 9

    「令和のコメ騒動」で「コメ増産」が始動…農政転換で期待高まる北海道とスマート農業

  5. 10

    コンビニ誕生50年超で国内は飽和状態…IT駆使した「激安小型スーパー」がこれからの脅威に

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!