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姫田小夏ジャーナリスト

中国・アジアを身近に捉える取材に取り組む。中国ウオッチは25年超、中国滞在経験も長い。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観 」(集広舎)。

中国人の“爆買い”ブームは終了…訪日行動は「学び」にシフトしている

公開日: 更新日:

 人口減なら外国人観光客で補え――とばかりに日本政府は5年後に「6000万人の訪日観光客」を目指す。2024年、外国人観光客は3600万人を突破し過去最高となったが、今年はビザ緩和で中国人観光客がさらに上乗せされる模様だ。なだれ込む外国人観光客が日本をどう変えるのか。

  ◇  ◇  ◇

「見てくださいよ、コレ」──大阪の経営者A氏が送ってきた画像には多くの観光客が写っていた。「中国人客ですよ、もう完全に爆買いは終わりましたね」。A氏はキャリーケースの小型化を見逃さなかった。一方でこう話す。「春節期間中は子連れが多かった。日本の歴史や地理の本を抱えている子どももいた」。訪日目的は明らかに変化しているようだ。

「中国人の訪日目的は学びにシフトしています」と話すのは、中国人好みの旅行コンテンツを開発する中国籍のHさんだ。日本体験を子どもの学びの場として捉えると同時に、大人もまた「日本と中国の違い」に敏感に反応する。コロナ前の爆買い当時は考えられなかったことだ。

「中国人観光客が異口同音に驚くのは、技術や文化の継承です。小さい店なのに100年の歴史があり、経営者も従業員も自らの仕事に対するこだわりがすごいと驚嘆しています」(同)

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