経団連副会長退任の南場智子DeNA会長に政官財が熱視線も…まずは「社業専念」公言の潔さ

公開日: 更新日:

 でも、経団連の活動が減れば、公的な役職もできるようになるか?

 いや、違うね。経団連副会長が終わって「これで会社の仕事に専念できる」と言い切っていた。例えば医療分野の事業を育てることに力を集中すれば、委員会や審議会どころではない。

■医療分野に深い思い

 医療分野か。南場さんはがんになった夫の看病に専念するため、11年にいったんDeNAの経営から離れ、夫が16年に亡くなって経営へ復帰した。DeNAは遺伝子の検査も手がけるなど、南場さんの医療分野への思いは深そうだ。

 米国の先端医療のベンチャー企業を何度も調べていて、本気度はそうとうだ。

 医療分野の事業は、社会貢献につながる。やっぱり、政府や省庁の代弁役になりがちな「名誉職」より、そちらを優先するだろうな。

構成=竜孝裕(ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし