政局ゴタゴタで日銀は「追加利上げ見送り」の公算大…長引く円安・物価高に庶民生活は青息吐息

公開日: 更新日:

■高まる節約志向

 日銀は政局のゴタゴタにとらわれ、なかなか利上げに踏み切ろうとしないが、3年以上も続く円安・物価高に庶民生活は青息吐息だ。

 今月5日に総務省が発表した7月の家計調査によれば、2人以上世帯の実質消費支出は前年比1.4%増の30万5694円だった。3カ月連続で増加したが、食料への支出は1.8%減。エンゲル係数が過去最高水準の全国平均27.5%に達する中、食料品への節約志向が高まっている。

「日銀は認めませんが、すでに『ビハインド・ザ・カーブ』に陥り、インフレ対応は後手後手。『来年1月利上げ』なんて悠長なことを言っている場合ではありません。日銀本来の独立性を取り戻し、『物価の番人』たる役割を一刻も早く果たすべきです」(斎藤満氏)

 いつまでも「利上げせんのかい」では、冗談でも笑えない。

  ◇  ◇  ◇

 マーケットは、高市早苗前経済安保相を次期首相の有力候補とみて、いわゆる「高市関連銘柄」を積極的に買っているが、今後の動きは? ●関連記事【もっと読む】『市場は早くも「高市トレード」だが庶民に恩恵なし…サナエノミクスが招く株高・物価高の暗澹』で詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ