アパレル世界2位のH&Mを猛追! 絶好調ファーストリテイリング・柳井正会長の“後継者選び”で注目の動きが
決算説明会で柳井氏は、「取締役に就くということは、(23年9月にユニクロ社長兼COOに就いて以来の塚越氏のパフォーマンスが)すばらしい成果であるということ。今後に期待します」とコメントした。塚越氏は、22年8月期に北米事業を初めて黒字化に導いた立役者でもある。
■息子を後継者にしないと明言
柳井氏は会見で、「息子が2人いて、ここにいる2人(岡崎取締役、塚越取締役候補)と同様に優秀だが、経営者にはしない。株主としてガバナンスをやってもらう。(息子を後継者にしないのかといった趣旨の質問はよく出るが)それは繰り返し語っていることだ」と改めて明言した。
ただし、「一海・康治の両氏はガバナンスを担うにしても、相続問題は難題」(メガバンク幹部)とみられている。ファストリの取締役で同社株を保有している個人は柳井正氏と2人の息子と岡崎健氏の4人だけだ。柳井氏の退任が俎上に載るのはまだまだ先の話かもしれない。