著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

アパレル世界2位のH&Mを猛追! 絶好調ファーストリテイリング・柳井正会長の“後継者選び”で注目の動きが

公開日: 更新日:

 決算説明会で柳井氏は、「取締役に就くということは、(23年9月にユニクロ社長兼COOに就いて以来の塚越氏のパフォーマンスが)すばらしい成果であるということ。今後に期待します」とコメントした。塚越氏は、22年8月期に北米事業を初めて黒字化に導いた立役者でもある。

■息子を後継者にしないと明言

 柳井氏は会見で、「息子が2人いて、ここにいる2人(岡崎取締役、塚越取締役候補)と同様に優秀だが、経営者にはしない。株主としてガバナンスをやってもらう。(息子を後継者にしないのかといった趣旨の質問はよく出るが)それは繰り返し語っていることだ」と改めて明言した。

 ただし、「一海・康治の両氏はガバナンスを担うにしても、相続問題は難題」(メガバンク幹部)とみられている。ファストリの取締役で同社株を保有している個人は柳井正氏と2人の息子と岡崎健氏の4人だけだ。柳井氏の退任が俎上に載るのはまだまだ先の話かもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾