トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない
トリプル安さらに進行なら「サナエ・ショック」か
為替だけでなく、債券市場も財政悪化の懸念から警戒感を強めている。20日の債券市場は長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時1.835%をつけ、約17年半ぶりの高水準に達した。21日は1.780%に下がったが、依然として高止まりの状態。円安・債券安の「日本売り」トレンドは払拭されていない。
株式市場も不安定だ。21日の日経平均株価は一時、1200円以上も値下がり。20日には一時2000円超上昇する場面もあり、連日にわたって過熱と冷却を繰り返している。
「足元の株高がAIバブルではないかという恐怖感に加え、市場は高市トレードから高市リスクを意識し始めているようです。中国との摩擦による経済リスク、そしてインフレを促進する放漫財政への不信です。経済対策どころか、むしろ経済への足かせになりかねない。トリプル安が進む危うさをはらんでいます」(斎藤満氏)
高市財政は英国債とポンド相場が急落した「トラス・ショック」を彷彿とさせるとまで言われている。「サナエ・ショック」の日も近いか。
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