トランプ人気凋落は対岸の火事にあらず…米国での深刻な「インフレ不満」が高市政権に“飛び火”する日

公開日: 更新日:

「反トランプ」が再び息を吹き返すのか。4日に投開票された3つの米首長選で民主党候補3人が相次いで勝利。それでもトランプ米大統領は「歴代大統領で最高」と自画自賛してやまないが、支持率下落に苦しんでいる。今のところ「我が世の春」を謳歌する高市首相にとっても、トランプ凋落は対岸の火事ではない。

 米民主党は今回、南部バージニア州と東部ニュージャージー州の知事選、そしてニューヨーク(NY)市長選を制した。とりわけ新NY市長のゾーラン・マムダニ氏(34)の注目度は高い。富裕層への増税を原資に物価高や家賃高騰に取り組む政策を掲げ、無名の存在ながらも支持を集めてスターダムにのし上がった。

「初のイスラム教徒」「初の南アジア系」「初のミレニアル世代」と初めて尽くしのマムダニ市長誕生に、トランプ大統領は5日、南部フロリダ州マイアミのイベントで「民主党は共産主義者をこの国最大の都市の市長にした」などと演説。反トランプの「マムダニ旋風」を警戒している。

「NY市内のワンルームがひと月約60万円と高騰する中、マムダニ氏が掲げた家賃の値上げ凍結や市バス無料化など、生活に密着した政策が刺さったのでしょう。どこまで実現可能かは不透明ですが、インフレに苦しむ貧困層を切って捨てるトランプ政権下では、いっそう希望として映ったはずです」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)

 米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた最新の各種世論調査の平均(10月22日~11月5日)によると、トランプ政権の支持率は43.3%、不支持率は54.5%。支持率から不支持率を引いた差は第2次政権発足以降、最も大きい。

 特にインフレ対策への評価は散々で、支持35.7%に対して不支持は61%。米NBCが2日に公表した世論調査でも、「トランプ大統領が期待に応えていない施策」について6割超が「インフレ」「生活費」を挙げた。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  2. 2

    高市政権また老人イジメ…財務省が高齢医療「3割負担」早期引き上げ提言、政府「骨太の方針」への明記も

  3. 3

    高市陣営の「中傷動画」疑惑拡大に自民議員ビクビク…“被害者”枝野幸男氏にSNSで「動け」コメント殺到

  4. 4

    高市ドン引き外交またも炸裂! 豪首相をファーストネーム呼び、“絵文字”付きサイン…識者「デリカシーなし」とバッサリ

  5. 5

    市場にも見透かされる一時しのぎ ドーカツ円買い介入もやっているふり

  1. 6

    皇位継承安定へ「旧宮家養子案」…中道容認報道に枝野幸男元代表ら立憲出身者が激オコ猛反発の波紋

  2. 7

    高市支持“大派閥構想”は自民の醜い政局ゴッコ 将来の総裁候補も大ボス麻生太郎氏も実態は面従腹背

  3. 8

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった

  4. 9

    衆院選「中傷動画」問題で高市首相「秘書を信じる!」超強気答弁が“命取り”に…追及ネタ再投下される恐れ

  5. 10

    チンピラ維新が「選挙妨害規制」をブチ上げるバカらしさ 識者も「立法事実は乏しい」とバッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体