慎重すぎる植田日銀総裁が豹変?「12月利上げ」のカギは株価と政治が握る
経済評論家の斎藤満氏はこうみる。
「円安とインフレが進み、日銀全体が『もう利上げをしなきゃもたない』となる中、積極財政の高市政権の意向をおもんぱかっていたのかどうか、1人だけ慎重な姿勢だったのが植田総裁ですが、トーンが変わりましたね。高市政権側に何らかの変化があったのではないか。『円安を止めるのに為替介入するなら、先に利上げが必要』という米国の意向が伝わったなどが考えられる。ただ、利上げに踏み切れなくなるとすればこの先の株価。連続して1000円、2000円と下落するようなことになると、政府が容認しなくなるかもしれません」
政府が金融政策にも責任を持つべきだと主張してきたのが高市首相である。追加利上げに“政治”の影響は大きい。
金融ジャーナリストの森岡英樹氏はこう言う。
「日銀がどちらに振れるのか、『政治との距離』が問われる。支持率7割の高市政権です。解散総選挙が近いといわれ、そのタイミングを計る面もあるでしょう。選挙を考えたら年を越える前に早めに利上げした方がいいということもあるか。間違いなく物価は上がってきている。一方で利上げの副作用は当然ある。総合的に判断するのでしょうが、あまりにも慎重すぎると時機を逸してしまうかもしれない」
中央銀行の独立性は忘却のかなただ。
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高市政権は支持率こそ高いものの、経済情勢は悪化した。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで深く掘り下げている。


















