長期金利「急騰」に中小企業から悲鳴…重荷の人件費増に加え、借金コスト増の“二重苦”に
来週18、19日の金融政策決定会合で日銀が追加利上げに踏み切る可能性は高い。長短金利の上昇は企業、特に中小・零細にとっては借金コストの増加につながる頭の痛い話だ。
帝国データバンクの調査(8日公表)によると、全国の企業倒産件数は今年1~11月の累計が9380件に上り、前年同期(9053件)を上回った。「人手不足倒産」は通年で初の400件超えが濃厚で、「物価高倒産」は過去最多となった昨年(933件)を上回る見通しだという。
「長短共に金利が上がっても実質金利はマイナスなので、インフレの波にうまく乗っかって価格転嫁や売り上げ増を実現している企業にとっては致命傷にならないでしょう。しかし、借り入れコスト増は避けられません。大企業はまだしも、ただでさえ中小・零細は最低賃金の引き上げによる人件費コスト増に汲々としている。そこへさらなるコスト増になれば、当然、体力が持たないところも出てきます」(斎藤満氏)
これから人手不足、物価高、利払い増の三重苦が押し寄せる。厳しい企業淘汰となりそうだ。
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