食品スーパー再編へ イオン東西分割で狙う近畿戦略

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■小売りの王者だった過去も

 ダイエーは1957年、中内㓛氏が大阪・千林駅前の薬局として創業。63年には、総合スーパー(GMS)の原型となる地上6階建ての店舗を神戸・三宮に開業。個人商店で購入するのが一般的だった時代、1店舗で何でもそろうGMSは便利な消費の場として定着した。72年度には売上高が百貨店・三越を超え、小売りの王者となった。

 しかし、95年2月期に連結売上高3.2兆円のピークを迎えると業績は悪化。04年には産業再生機構の支援を受け入れた。イオンは13年にダイエーを子会社化し、15年に完全子会社化した。

 かつて中内氏は、土地は必ず上がるという「土地神話」を信奉していたとされる。土地を担保に資金を借り入れる出店方式を採っていたが、バブル崩壊により資金調達力が低下。競合の台頭で商品も売れなくなった。

「衣料品のユニクロ、紳士服のアオキ、家具のニトリなど、各ジャンルに特化した『カテゴリーキラー』が台頭し、GMSは品ぞろえと価格で太刀打ちできなくなった。軽自動車の普及で女性の消費が“郊外化”したことも影響している」(アパレル業界関係者)

 イオンはこれまでダイエーの直営店売り場を縮小し、専門店を誘致して再生を図ってきた。光洋の強みである生鮮とダイエーの日用品・加工品を組み合わせた実験店では、売上高が前年比135%を記録したという。新生ダイエーは関西で復活を遂げようとしている。 (ライター・山口伸)

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