原油より過熱する「LNG世界争奪マネーゲーム」の行方 “円安”日本は惨敗必至でインフレ地獄まっしぐら

公開日: 更新日:

 ところが、高市首相はノンキなもの。国会答弁で「(中東からの)安定供給に支障が生じた場合、他国からの供給や、スポット市場からの代替調達の増加により対応していく」と語り、「(電気・ガス)料金が直ちに上昇することはないと考えている」と言い切った。

「日本のLNG調達先は豪州・米国・マレーシアなど多様とはいえ、輸入量の1割弱は『サハリン2』からのロシア産にも頼り、政治リスクを伴う。しかもイラン攻撃直後から円安が加速し、今や、『世界最弱通貨』と評されるほど。脱ロシアからカタール産シフトを強めていたEU諸国、中東依存度の高い中国やインドなど、調達を急ぐ国々とのマネーゲームを勝ち抜くのは至難の業です。相当な高値づかみを覚悟せざるを得ず、エネルギーコスト上昇があらゆる生産活動に影を落とすことになる。円安是正こそ、高市首相が好む『危機管理』のあり方。日銀の利上げに難色を示している場合ではない」(経済評論家・斎藤満氏)

“バカな大将、敵より怖い”でLNG争奪戦は惨敗必至。インフレ地獄でツケを払わされるのは国民である。

  ◇  ◇  ◇

 緊迫する中東情勢。日本への深刻影響が懸念されている。関連記事【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐

  2. 2

    ベッセント米財務長官ブチ切れに大はしゃぎ NYT報道「一部の経済顧問は高橋洋一氏」説の勘違い

  3. 3

    明治安田生命「円建て一時払い養老保険」のお得度は? 期間10年で利率3.45%、30年ぶりの水準に引き上げ

  4. 4

    止まらない「人手不足倒産」…8月は過去最多を記録、もはや“ブラック企業”は成り立たない

  5. 5

    くら寿司が「ちいかわ」コラボ景品抜き取り疑惑で騒然! 第2弾「湯呑み」まで開始前からメルカリ出品?

  1. 6

    長期金利30年ぶり3%突破…市場と対話できない高市首相が招く「想定外」の最悪シナリオ

  2. 7

    車検で「今すぐ交換を」と勧められたら…断っていい整備、断らないほうがいい整備の見分け方

  3. 8

    消費支出8カ月連続マイナス、終わらない物価高に庶民の我慢は限界…それでも止まらない円安圧力

  4. 9

    ナフサ不足「6月に詰む」発言翌日、勝手に「事実誤認」と断定…高市政権“安心演出”の欺瞞

  5. 10

    年間16万人「だざいふ遊園地」が純利益7102万円を稼ぐワケ 地方遊園地の閉園相次ぐ中、なぜ生き残れた?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐