創業来初の赤字転落ホンダはスズキの猛追をかわせるか 世界販売はわずか12万台の差

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「『アフィーラ』はソニーのソフトウエア技術を活用し、車内をエンターテインメント空間に変える次世代向けの車の開発が狙いでした。しかし、膨大な費用をかけながら市場投入直前での中止は黒字転換が難しく、生産継続はさらに損失を拡大させるとする決断です。ソニー・ホンダモビリティは実質解体の方向でしょう」

 三部敏宏社長は21年の就任以来、2040年に全車種をEVとFCVにする脱ガソリン車を掲げEV戦略を進めてきた。しかしCO2を巡る世界の環境は大きく変わった。EV戦略が逆風に見舞われたのだ。

 ホンダのEV主要市場は米国と中国だが、米国ではバイデン政権のEV補助金の優遇政策で拡大したが、トランプ政権ではEVへの税額控除が打ち切られ販売縮小。中国では現地メーカーとの価格競争と先進技術の遅れから販売台数を大きく減らした。また自動運転分野の開発で資本提携していたGMと24年末に白紙になり、さらに日産自動車との経営統合協議が25年2月に白紙となった。先の佃氏が言う。

「三部社長の経営戦略は後手に回り、社長への批判は社内外で強まっている。いまや日産を救うどころかスズキに迫られ自分の会社が火の車です。2桁の利益を上げ、四輪車の赤字を補い続ける二輪車部門との分離も俎上に載ってきています」

 5月14日の決算発表で、三部社長からどんな話が出るのか注目だ。

(ジャーナリスト・木野活明)

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