ハリボテの実質賃金「4カ月連続プラス」…巨額の税金つぎ込んだ補助金政策で“ゲタ履き”が実態

公開日: 更新日:

 4カ月連続プラスは名ばかりで、実態はハリボテ。高市政権はガソリン補助金の継続と7~9月の電気・ガス料金支援を柱とする補正予算3.1兆円を編成して物価抑制に躍起だが、物価高に拍車をかける円安修正には後ろ向きだ。いくら名目賃金が34年ぶりの伸びを見せても、今や円は世界最弱だから報われない。

■円の価値は3分の1

 円の実力を示す実質実効為替レートは、円が強かった1995年ごろに比べ約62%も減価。価値が3分の2も下がっているのだ。

「補助金政策の継続によって5月も実質賃金プラスが続くかもしれませんが、それでも暮らし向きが良くなる気配がないのは、円安・インフレ圧力に歯止めをかけられていないからです。中東情勢の混乱による石油・ナフサ関連製品の値上げが相次ぐ中、CPIに先行する企業物価も上がっている。今夏はあらゆるモノの値上げラッシュが予想されるのに、日銀の利上げは後手後手。今月の金融政策決定会合で利上げしたとしても中立金利にすら届かず、円の魅力は薄いままです。これでは円安基調は変わらず、物価高も止まらない。実質賃金が再びマイナスに転じる可能性は高いとみています」(斎藤満氏)

 一体、いつになったら「賃金・物価の好循環」がやってくるのか。

  ◇  ◇  ◇

 景気の良い話とは裏腹に、生活は楽にならないのはなぜなのか。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    JR東海が政府に安定供給要請も「潤滑油」は代替調達が困難…このままでは日本の鉄道網も危ない!

  2. 2

    4月ナフサ生産22%減、それでも「足りている」の無責任説明…値上げラッシュが6月からいよいよ本格化

  3. 3

    6月の食品値上げが前月比13倍…「目詰まり解消」リピートばかり農水省無策でコメ騒動の二の舞い

  4. 4

    アサイー商戦が過熱! 110万個販売のセブン-イレブン本格参入で“業界のパイオニア”フルッタフルッタどう動く?

  5. 5

    高市官邸の「カルビーいじめ」で…競合メーカー湖池屋&縁深い岸田元首相が猛烈とばっちり

  1. 6

    鶏肉「100グラム154円」で過去最高に…庶民の味方が価格高騰、もはや安い肉などない

  2. 7

    補正予算3兆円は全額赤字国債、財政悪化懸念に高市・片山コンビが“安心感”強調も…マーケットの不信感は募るばかり

  3. 8

    実感ないのに…日経平均株価が史上最高値を更新する不思議

  4. 9

    スマホ市場は「成熟期」に突入しモデル選びがもっと楽しくなる では注目のメーカーは?

  5. 10

    決済は6割がキャッシュレスなのに…デジタル給与「普及率1.5%」と低空飛行の裏事情

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  3. 3

    ドジャース大谷翔平「サイ・ヤング賞&首位打者」同時授賞に現実味 4年連続5度目のMVPは既定路線

  4. 4

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  5. 5

    山口組、稲川会、住吉会…最高幹部3者の極秘会食で何が話し合われたのか

  1. 6

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  2. 7

    ミスチル、銀杏BOYZ、T-BOLANの直前ライブ中止〈はやく判断できないのか〉アーティストの決断が遅れる背景とジレンマ

  3. 8

    「Aぇ!group」草間リチャード敬太は事件から“ほぼ復活” 大阪学院大で学んだ苦労人の前途

  4. 9

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  5. 10

    高市首相ハレンチ答弁の醜悪! 中傷動画疑惑めぐる「秘書音声」追及に「文春の有料会員イヤ」と屁理屈