民間在庫量が過去最多、強まる先安感にコメ業界複雑…消費者安堵の裏で生産者が大量離農の恐れ

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「来月には早場米の収穫が始まりますが、現時点で全国的に日照時間が確保できている。特に山形などは、生育が順調のようです。今年の主食用米の作付面積も高水準で、豊作になれば一層、民間在庫量が増加します」(農水省担当記者)

■生産コスト上昇や高齢化も深刻

 コメが安くなる分には、消費者は大助かりだ。一方で、コメ業界は現在のコメ市場の状況を複雑な心境で見つめている。米価が値崩れを起こせば、生産者の大量離農を招く恐れがあるからだ。

「長年コメを安値で買い叩かれ、経営基盤が弱い農家が圧倒的多数です。物価高や燃料高で、負担も増すばかり。昨年、米価が高かったことは彼らにとって大きなモチベーションになっていたのですが、『また値崩れしたら、もう廃業しよう』と考えている農家が少なくないのです。ただでさえ、作り手の高齢化は深刻です。離農に拍車がかかれば、2~3年後にはコメ不足という形で影響が表れるでしょう」(コメ流通業界関係者)

 遠くないうちに、新たなコメ騒動がやってくるかもしれない。

  ◇  ◇  ◇
 
 日本人の主食「コメ」はどこへ向かっているのか。関連記事【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。

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