孫正義ソフトバンク会長 再エネ撤退からの捲土重来…株主総会で初めて東京電力への出資意欲を表明

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 だが、いずれも頓挫。そのために設立した再エネ事業のSBエナジーは、23年には豊田通商へと手放す憂き目にすら遭っている。時代も悪く、22年3月期にはSBは大赤字を計上。中国IT大手アリババ株で穴埋めせざるを得なかった。「儲け度外視」主義はもう通用せず、カネにならない事業からは撤退を余儀なくされたのだ。

 だからこそ、今回の東電掌握の動きは、孫氏にしてみれば「捲土重来」。今度はデータセンター需要という、時代の風の後押しもある。SBエナジーでの試みのさなか、17年の決算会見で孫氏は、電力業界を「いじわる」と恨み節を述べていたが、今回の出資はその“意趣返し”の意図もあるだろう。資本さえ握れば、かつての「いじめられ役」が、今度は支配者になれる。

 だが、根本的な疑問は残る。急増する電力需要を国内でどう賄うのか。

 SBの海外での取り組みを見れば、米オハイオ州での巨大ガス火力発電の参画や、フランスの次世代原発ベンチャーを通じた欧州データセンター拠点への積極投資などがある。つまり、海外では次世代原発を許容しているが、日本では難しく、時間もかかり過ぎてビジネス的には難しいだろう。

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