東京コンサルティンググループ(公認会計士) 久野康成会長(1)大手監査法人を辞めて独立
青山監査法人は当時750人ほどスタッフを抱える老舗で、仕事は海外からの紹介が中心でそもそも営業という仕組みがなかった。
ところが、バブルが終わり、売り上げが芳しくなくなっていく。国内の顧客の上場を手掛ける部門にいた久野は、営業的なことにも取り組んで顧客を増やさないといけないと思っていた。9割の顧客が事業計画通りに業績が伸びず、上場を断念しているのを目の当たりにしていたので、単に監査や申請書作りだけでなく、上場が果たせるようなコンサルティングもしたいと上司に提案したが、組織としてはできないとの答えだった。
「なら独立して自分でやろうと、1998年7月に久野康成公認会計士事務所をつくったのが、東京コンサルティンググループの始まりです。代々木の9坪半の事務所でした」
しかし、すぐに壁にぶち当たる。
「自分は仕事ができると自負していたのですが、それは監査法人の看板を背負っていたからだと気付きました」
監査法人時代のような高額な顧問料は取れない。


















