建設費どこ吹く風…新国立「当初案」進めさせた巨匠・安藤忠雄
てっきり、身を小さくしているのかと思ったら、巨匠の辞書に「遠慮」や「謙遜」の文字はないらしい。膨張した総工費への批判にも屈せず、世論に逆ギレするかのごとく、最近も政府に堂々と「ザハ案で押し切れ!」と掛け合っていたようだ。
日本を代表する建築家で、安藤氏の盟友である難波和彦氏の先月29日のブログには、こう書かれていた。
〈午後久しぶりに安藤忠雄さんから電話がある。ここ数ケ月間に新国立競技場に関して紆余曲折があったがその間に安藤さんは文科省とJSCに対して何度も責任を持って当初案を進めるようにと主張してきたのだという。その結果がついに本決まりになったのでホッと一息ついて電話をくれたらしい〉
まるで一仕事終えた巨匠の“ドヤ顔”が目に浮かぶようだ。ブログの記述について、安藤氏の事務所に事実確認を申し込んだが、「ブログの記載を存じあげません」(担当者)と答えたのみ。
これだけ自信満々なら有識者会議に出席して公の場で自身の正当性を訴えればいいのに……。それでこそ「巨匠」と世間は評価するはずだ。