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化血研の隠蔽見過ごした厚労省 裏に業界団体との癒着構造

 虚偽書類を古く見せるために紫外線を浴びせて変色させ、以前の担当者と筆跡の似た社員を探して過去の製造記録を書き直す――。国内のインフルエンザワクチンの3割を製造する薬品メーカー「化学及血清療法研究所」(化血研、熊本市)の隠蔽工作にはア然だ。

 血液製剤やワクチンの不正製造の発覚逃れに、あの手この手。組織ぐるみの偽造工作を調査した第三者委員会は「常軌を逸した隠蔽体質」と断じたが、所管の厚労省は何をやっていたのか。

 何度も査察を繰り返しながら、40年以上も化血研の不正製造を見過ごしてきたとは、それこそ「常軌を逸した」お粗末ぶり。偽装工作が妙に手が込んでいたとはいえ、ちょっとマヌケすぎると思ったら、案の定だ。毎度おなじみの腐敗構造が横たわっていた。

 注目すべきは1957年設立の一般社団法人「日本血液製剤協会」(東京・新宿区)である。ここは化血研をはじめ、国内の血液製剤メーカーが出資する業界団体で、血液製剤メーカーの窓口としてだけでなく、旧厚生省OBの天下り先としての“受け皿”を担ってきた。

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