稼働250日、投入1兆円…もんじゅ廃炉も高速炉開発は継続

公開日: 更新日:

 政府は21日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を正式に決定した。もんじゅは核燃料サイクルの中核施設で、1兆円以上が投じられながら十分な成果を出せず、廃炉になる。政府は将来の高速炉開発に必要だとして、原子力機構がナトリウムなどの取り扱いについて、もんじゅを活用した研究を実施する方針も示した。

 もんじゅは1994年に初臨界を達成したが、95年にナトリウム漏れ事故を起こすなどトラブルが相次ぎ、運転は250日にとどまっていた。廃炉には約30年で3750億円以上かかると試算されている。

 ただ、使用済み核燃料の再利用を目指す核燃料サイクル政策は維持し、もんじゅに代わる高速炉の開発を続ける。高速炉開発維持の背景には、使用済み核燃料を再処理する核燃サイクルが回らなければならないという意図がある。

 だが、青森・六ケ所村の再処理工場とMOX燃料工場は未完成。核燃サイクルの輪は完結していないのが現状だ。高速炉開発の先行きは不透明で、原発政策の行き詰まりが鮮明になった格好だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神藤浪に二軍調整はもう不要…ドラ2伊藤の活躍が追い風

  2. 2

    菅田将暉がミスキャスト?「コントが始まる」低迷の元凶

  3. 3

    福山雅治はNHK出演も語らず 自身の“家族の物語”は謎だらけ

  4. 4

    石田純一は“枕営業”迫られた…衝撃の未遂体験と告白の影響

  5. 5

    ワクチン接種後19人死亡の衝撃 基礎疾患のない26歳女性も

  6. 6

    近藤真彦の非常識発言で明確に…ジャニーズ事務所の課題

  7. 7

    菅田将暉「コントが始まる」低視聴率発進となった理由2つ

  8. 8

    紗栄子は魔性の女…17歳アーティストYOSHIを骨抜きにした

  9. 9

    日本がワクチン後進国になってしまった「3つの理由」

  10. 10

    大阪府100万人あたりのコロナ死者数「インド超え」の衝撃

もっと見る