孫崎享
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孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

米社会で広がる暴力行為はトランプ大統領の「教唆」が原因

公開日: 更新日:

 暴力行為の増加はトランプ大統領の言動と無関係ではないだろう。トランプ大統領は、少数グループや弱者、政敵に対する誹謗中傷や暴力行為を容認する発言を演説やツイッターで繰り返しているからだ。例えば、①大統領選挙中からヒラリー・クリントンを「歪んだ(crooked)ヒラリー」と呼び、彼女を大統領にするために当時のオバマ大統領は選挙介入を行ったと非難した②白人至上主義とみられる発言を繰り返し、米国社会に白人以外の人種(黒人、ヒスパニック、アジア系、ユダヤ系、アラブ)への憎悪を増大させた③2016年、共和党の集会に抗議者が来ていたのを見つけて「マジでやっつけろ。裁判費用は私が払う」と発言。「(議員候補が記者を倒したことに対して)ボディースラムできるやつは誰でも私のお気に入りだ」と発言していた――などが挙げられる。

 トランプ大統領は過激な言動で支持を集め、強化する戦術である。遊説はロックスター・コンサートの様相を呈し、支持者は数時間前から詰め掛け、熱狂的反応を示している。米国社会で今、弱者や反トランプ政権の支持者らに対する暴力行為が多発しているのは、トランプ大統領の「教唆」によるものと考えた方がいい。

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